ファンダイブ中ガイドが悩むのは、どこまで安全管理をするべきなのか?
後ろからついてくるゲストの行動を100%把握することは無理なのですが、確認を怠らない事はもちろん大事な事。
なのですが、その管理ばかりだと生物探しはあまり出来なかったり、もう少しだけ突っ込むことが可能であれば見ることが出来る景観にあと1歩で届かなかったり。安全管理のㇾベルを上げるとダイビング中の楽しみに対する制限が厳しくなり、楽しみの制限を下げると、安全管理に対するリスクは上がる。
といった具合で、もちろん参加するゲストのㇾベルで決めているわけなのですが、出来れば参加のゲストの方の能力を超えない範囲で出来るだけ楽しんでいただきたいと思っているのです。
今一度、参加の方に「ダイビング活動は自己責任」が付いてくる活動であるということを思い出していただき、当店からこの度「強い推奨」(強制ではありませんのでご心配なくどうぞ)となる話を聞いていただきたいと思います。
水中でバディやグループから逸れてしまった場合。OWの教材では最終的には浮上して水面で合流すると書いてあると思います。
ですが、海のコンディションは一定ではなく波が高い日もあります。波が高いと浮上してBCに十分浮力を確保したとしても、首から上が水面より高い位置にあるだけで、充分に水面上を広い範囲で見渡すことは不可能。お互いの位置が少しでも遠くなると、お互いに浮上していても存在に気が付かないことが起こりえるのです。そんな時に役立つのがサーフェスマーカーブイを浮上後に空気を入れて膨らますことが出来ればオレンジ色の棒状の袋が水面上1mくらいまで上がり、色も視認性が高いのでお互いに気が付く確率が圧倒的に高くなります。マーカーブイはボートダイビングだけでなくビーチダイビングでも携行するべきであると思います。
また、ダイビングベルは水中で合図をするだけでなく水面上 でも音が出るため、お互いに鳴らせば、水面に出ていることがわかり、ガイドがまだ浮上していないのではないか?と不安になり、再び見失った場所に戻るために潜降して入れ違いになってしまうということも避けることが出来ます。
まだ浮力コントロールに自信がなくてファンダイブ参加中に間違って水面に浮いてしまう可能性のある初心者の方だけでなく、ついつい撮影に真剣になってしまいがちな上級者の方にも、すべての方にファンダイブ参加中はマーカーブイとダイビングベルを携行いただくことをこれから強く推奨いたします。
レンタル、販売ともございます。強制ではございません。でも、自分の安全を守るのは自分です。
レンタル代
ダイブベル 550円 マーカーブイ 1,650円 ブイ+ベル 2,200円(税込)
販売
ダイブベルカバーなし 3,960円
ダイブベルカバーあり 4,290円
マーカーブイ 3,300円